2025年に開幕した大阪・関西万博で、思わぬトラブルが話題となっています。
それは、会場内での虫の大量発生です。
特に問題となっているのは「ユスリカ」と呼ばれる小さな羽虫。
健康被害こそ少ないものの、その数の多さと見た目の不快さに、来場者からは悲鳴や不満の声が噴出しています。
本記事では、大阪万博で虫が大量発生している原因・影響・運営の対策・来場者ができる予防法までを徹底的に解説いたします。
目次
大阪万博で虫が大量発生中！現地の悲鳴とリアルな状況
大阪万博を訪れた人たちから、SNS上に驚きと怒りの声が次々と投稿されています。
「顔に虫がぶつかってくる」
「髪の毛に虫がからまって気持ち悪い」
「口に入った、最悪……」
このような声が相次ぎ、X（旧Twitter）やInstagramでは「#大阪万博」「#虫大量発生」といったハッシュタグが急上昇しています。
「せっかくの万博が台無し」という嘆きの投稿も多く、来場者の体験満足度に大きな影を落としているのは明らかです。
一部では、「子どもが泣き出してしまった」「虫が怖くて途中で退場した」というケースも報告されており、虫嫌いの方や小さなお子様連れにはかなり厳しい環境となっています。
想像を超える大量発生・・・
いちごのはな なら即退場するかも
大屋根リング・ウォータープラザ付近が“ホットスポット”に
特に虫の発生が顕著なのが、「大屋根リング」や「ウォータープラザ」周辺です。
これらのエリアは、水辺が多く、照明も豊富に設置されているため、虫が集まりやすい環境が整ってしまっています。
「夜になるとライトの下に近寄れない」
「記念写真を撮ろうとしたら、画面に虫が写り込んだ」
このような声も聞かれ、イベントを楽しみにしていた人々の体験を大きく損なう事態となっています。
ユスリカは刺さない？見た目と量による心理的ストレス
現在大量発生している虫は、「ユスリカ」と呼ばれる小型の羽虫です。
このユスリカは、蚊に似た見た目をしていますが、刺したり毒を持ったりすることはありません。
つまり、健康被害はほとんどないのです。
しかし、問題はその数と行動。群れで飛び回り、顔や体にまとわりつくことから、心理的には強い不快感を与えます。
さらに、飲食エリアで料理や飲み物に混入してしまう例もあり、衛生面での心配もぬぐえません。
飲食できる状態じゃなさそう・・
なぜこんなに？大阪万博で虫が大量発生した3つの原因
湿地帯・水たまりだらけの“虫にやさしい”土地
大阪万博の開催地である夢洲（ゆめしま）は、埋立地であり湿地帯に近い性質を持つエリアです。
そのため、雨が降ったあとはすぐに水たまりができやすく、地中や人工構造物のわずかな隙間にまで水が溜まります。
このような水場が豊富な環境は、ユスリカの幼虫が成長するには理想的。
水中の有機物をエサにするユスリカにとっては、まさに「虫の楽園」となってしまっているのです。
ユスリカの“光に集まる習性”が被害を加速
ユスリカには「走光性」＝光に集まる性質があり、特に紫外線を含む光源に強く反応します。
大阪万博では、夜間イベントやライトアップが積極的に行われており、こうした照明が虫の集中ポイントを作り出してしまっているのです。
そのため、昼よりも夜間のほうが虫の密度が高くなる傾向があり、夕方以降に訪れる来場者のストレスが急増している背景があります。
設計段階の想定ミス？排水・風通し・光源設計の盲点
さらに深刻なのは、万博会場の構造的な問題です。
・水が滞留しやすい設計
・風通しの悪いゾーン
・虫を引き寄せる照明の選定ミス
こうした環境要因が重なったことで、大規模な虫の繁殖と集中を招いてしまったと考えられています。
虫の専門業者による調査でも、会場の排水・照明設計には改良の余地が多いとの指摘がされています。
大量発生したのには３つの原因があったんだね。
万博運営と来場者の対策まとめ｜できることは何か？
万博協会の緊急対応策とは？
万博協会では、事態を受けて以下のような虫対策を緊急導入しています。
- 発泡剤の散布（虫のふ化を抑制）
- 殺虫剤の配布（スタッフ・来場者に支給）
- 殺虫ライトの設置（集まった虫を撃退）
これらの対策により、ある程度の虫減少は見られているものの、完全な駆除には至っていないのが実情です。
完全には駆除できないよね
現地で役立つ！来場者ができる虫対策
来場予定の方は、ぜひ以下の対策を徹底して準備しておきましょう。
- 長袖・長ズボンなど肌の露出を抑える服装
- 虫よけスプレー・ミスト・虫よけリングの持参
- ライトの真下や水辺を避けて移動
- 食事の際は屋内や風通しの良い場所を選ぶ
子ども連れ・虫が苦手な方への具体的アドバイス
小さなお子様や虫が苦手な方は、以下のポイントに特に注意しましょう。
- つばの広い帽子で顔まわりを守る
- ベビーカーに虫よけグッズを装着
- 「この虫は刺さない」と優しく説明して不安を軽減
- 虫が少ない午前中に来場するのが理想的
夏に向けてさらに注意が必要？
気温が上がる夏場は、虫の活動も活発になるため、現在以上に発生数が増える可能性があります。
協会側も、今後は構造面での抜本的な見直し（排水整備や照明改善など）に着手していくと発表していますが、即効性は限定的です。
そのため、当面は「虫がいる前提」で来場準備を進めることが、来場者にとって最も現実的な対応となります。
まとめ｜準備次第で快適に楽しめる！「虫と共存」する万博体験を
大阪万博における虫大量発生は、自然環境と設計上の要素が複雑に絡み合った結果です。
健康被害は少ないとはいえ、心理的な不快感や体験の質低下を防ぐには対策が欠かせません。
万博協会の取り組みと並行して、来場者自身も服装・時間帯・持ち物などでしっかり対策することが重要です。
「虫が出る＝行かない」ではなく、「虫が出る＝備えて楽しむ」という視点で、安全・快適な万博体験を手に入れましょう。
